AI、プロダクトの未来、そしてOK Goについて語り尽くせないほどの会話と、持て余すほどの熱量に包まれた数日間でした。
現地にいた方ならすでに実感しているはずですし、参加できなかった方やもう一度振り返りたい方のために、「今年最大のプロダクトフェス」の全体像をご紹介します。
Day 0:リーダーシップサミット、コミュニティ、ハンズオンワークショップ
今年は例年よりも1日早くスタート。
実践的なワークショップ、Leadership Summit、そしてCommunity Dayを通じて、Pendo管理者やエグゼクティブがつながり、学び、プロダクトチームの次の一手を深掘りする場が用意されました。
Nelnet Business ServicesのIT Managerであり、長年のPendoユーザーでもあるLiz Fellerは、シンプルで力強いメッセージでこの日をスタートさせました。
「能動的に耳を傾け、徹底的にコミットし、“Pendoを使う”のではなく“Pendoでリードする”こと」
午前中のセッションでは、管理者が日々直面するテーマ——運用プレイブック、ガバナンス、少人数チームでのスケール——が取り上げられました。
締めくくりは年次カスタマーアワード。
単なる導入にとどまらず、実際のビジネス成果を生み出したチームを称える場となりました。
Day 1: 誰もがビルダーになる時代へ
イベント本編初日、テーマは「つながり」から「変革」へ。
中心となったメッセージはシンプルで力強いものでした。
「誰もがビルダーになる」
オープニングキーノート:Pendoの再定義と”つくる”への回帰
CEO兼共同創業者のTodd Olsonが登壇し、プロダクトの再構築について語りました。
発表されたのは、プラットフォーム全体にわたる11の新機能。いずれも「インサイトからアクションまでのギャップ」を埋めることを目的としています。
主な発表内容は以下の通りです。
- Novus:コードベースに直接接続し、ユーザー体験を把握して自律的にアクションするプロダクトエージェント。AIネイティブ時代のプロダクト管理を再定義する存在。
- Pendo MCP 連携の拡張:Intercom、Planview、Minoaと接続し、解約防止・アップセル・クロスセルを自動化。
- Leo:Pendo全体を横断するインテリジェンスレイヤー。分析やアカウントに関する質問、ガイド作成、Signals取得を会話形式で実行。
- Predict 機能:予測セグメントの構築と、プレイブックに応じたアクション提案。
- AI Resource Center Guides: アプリ内でユーザーごとに最適化されたサポートを提供。
- Command Center:ソフトウェアコスト、利用状況、リスクを一元管理するダッシュボード。
キーノートでは顧客事例も紹介されました。
EmburseはPredict活用、RF-SmartはAgent Analyticsによる改善、PlanviewはPendoと新たなMCP連携について共有しました。
「今使っているAIは、6か月前のAIとは別物だ」
- Kevin Gaul, RF-Smart
Toddは最後にこう問いかけました。
「どうすれば、私たちはプロダクトをもっと良くできるのか?」
答えは基本に立ち返ること。
「バーキンバッグのように、すべてのステッチにこだわり、長く使われるプロダクトをつくること」
特別表彰
- Founders award : Cox Automotive ミッションクリティカル領域でPendoを活用し、機能利用率50%向上、サポート負荷削減、プラットフォーム移行を実現。Leoの進化にも影響を与えた存在。
- User of the Year : Nicholas Querci (Nasdaq) ほぼ毎日Pendoを活用した実績が評価。
MCPパネルディスカッション
Pendo’のCPOとともに Atlassian、Miro、Cohley、ThoughtSpotのプロダクトリーダーが登壇し、MCPの実践と可能性について議論。
クロージングキーノート:Builder.io の開発思想
Builder.ioのCEO Steve Sewellが登壇。
AIは単なる効率化ではなく、働き方そのものを再設計するものだと語りました。
「意味のあるフィードバック」を得るために、実際に機能するものを素早くリリースすることを重視し、コード出荷量を3倍に増加させています。
Day 2: 基本への回帰
AIの可能性を探った翌日、議論は本質へ。
誰もがビルダーになれる時代だからこそ、差を生むのは基礎です。
- ユーザー理解
- 正しい指標の計測
- 意図を持った開発
Quorum:実用的なAIエージェント構築
QuorumのSr. PM Melissa Woodは、AIアシスタント「Quincy」の事例を紹介。
従来の課題:
- エージェントの性能が他データと分断されていた
- 問題の兆候が見えない
- 会話を手動で確認する必要があった
PendoのAgent Analytics導入により、これらを解消。
「設定は簡単で、既存セグメントも活用でき、リアルタイムで課題が見えるようになった。チャット前後の行動も把握できる」
そこから得られた示唆:
- 自動かつ説明可能なレポーティングが不可欠
- AIエージェントの分析は従来の分析と異なる:クリックやCVではなく、前後行動・会話・文脈まで含めて理解する必要がある
各セッションでは以下が共有されました。
- 利用促進と解約防止の方法
- インサイトをアクションに変える仕組み
- スケールしながら顧客体験を維持する設計
SVPG : Christian Idiodi
「ある朝起きたらプロダクトが炎上している」というシナリオからスタート。
「あなたは自ら起こした仕事をしているのか、それとも起きてしまった仕事に対処しているのか?」
リアクティブとプロアクティブの差は、テクノロジー活用にあると指摘。
「企業はテクノロジーを“事業そのもの”として扱わなければ生き残れない」
OpenAI チーフエコノミスト: Ronnie Chatterji
AI導入率ではなく、「どれだけ深く使っているか」に注目すべきと指摘。
最先端ユーザーは3か月ごとに進化し、差が拡大していく——これをインテリジェンス・ディバイドと定義。
「仕事が消えるというより、仕事の“質”が変わる。重要になるのはセンスと判断力」
Pendopalooza: OK GOのライブで締めくくる夜
最終夜は恒例のPendopalooza。
OK GoのDamian Kulashによるトークとライブで、イベントは最高潮のまま幕を閉じました。
まとめ
Pendomonium 2026は、AIによる変革と、プロダクトの本質回帰が同時に進む現在を象徴するイベントでした。
参加された皆さま、ありがとうございました。来られなかった方は、ぜひ来年お会いしましょう。
セッション動画やコンテンツも、順次公開予定です。