Pendoの支援により、Emburseのカスタマーサクセスチームは、後手に回る火消し対応から、インテリジェンス主導の先回りしたアカウント管理へと移行しました。
3.1×
リスクのあるアカウントへの対応スピード
224
自動的に特定されたリスクのあるアカウント
0
追加採用したCSMの人数
Emburseのカスタマーサクセスチームには、扱いきれないほどのデータがありました。それこそが問題でした。
更新がリスクにさらされていると分かる頃には、お客様はすでに不満を抱えていました。データは存在していました。NPS、ヘルススコア、製品の利用状況、請求関連のシグナル。しかし、それらは4つの異なる場所に散在していたのです。手作業でつなぎ合わせる以上、リスクが見えるのはお客様が解約した後でした。CSMは計画を立てるどころか、火消しに追われていました。
NPS、ヘルススコア、製品利用状況、請求シグナルは、それぞれ別々のツールの中にありました。点と点をつなぐ単一のビューは存在しませんでした。
シグナルを手作業でつなぎ合わせていたため、解約リスクが見えるのは、介入するにはもう手遅れになってからでした。
優先順位づけのインテリジェンスがないため、すべてのアカウントが同じように緊急に見え、結果としてどのアカウントも適切なレベルの対応を受けられませんでした。
経営陣にはどのアカウントがリスクを抱えているかの先行きが見えず、収益予測は当てずっぽうになっていました。
“私は毎日、想定外の事態を防ぐのではなく、経営陣に説明することに時間を費やしていました。”
Emburse カスタマーサクセス担当VP、Kelly Causey氏
ツール導入やモデル構築に先立ち、Emburseは発想の転換を行いました。社内に一つの基準を設けたのです。お客様が解約に向かっているなら、それがチームにとって突然の出来事であってはならない、というものです。
当たり前に聞こえますが、これを実運用に落とし込む過程で、チームは不都合な問いに向き合うことになりました。なぜ私たちは、お客様が解約したときにまだ驚いているのか?
答えは、つながっていて行動に移せるシグナルの欠如にありました。誰かが間違っていたわけではありません。システムが先を見通せるように作られていなかっただけです。
Emburseの
アドバイス
あなたのチームにとって「想定外をなくす」とは何かを定義しましょう。早期の解約リスクはどんな姿をしていますか?CSMが更新の9日前ではなく90日前にそれを知るには、何が成り立っている必要がありますか?それを見極め、逆算して解決してください。
多くのCSチームと同様、Emburseにもヘルススコアはありました。しかしヘルススコアはスナップショットです。お客様の今の状態は教えてくれますが、これからどこへ向かうのかは教えてくれません。
Kelly氏のチームは問いを再定義し、チームの仕事を「このお客様は今どう感じているか?」から「次に何が起きそうか?」へと転換しました。Pendo Predictはまさにこの2つ目の問いを軸に設計されており、現在の状態だけでなく軌道をモデル化します。
この転換が、その後のすべてを変えました。モデルの構築方法、優先すべきシグナル、そして各アウトプットに紐づけるアクションです。
Emburseの
アドバイス
チームのヘルススコアの現在の使われ方を点検しましょう。アクションのきっかけになっていますか?それともダッシュボードの中に置かれているだけですか?CSMがどこかにログインしてヘルスを確認しなければならないなら、それはスケールしません。
EmburseにはNPS、CES、製品利用状況、請求データがありました。しかし、それらは互いに連携していませんでした。最初に本腰を入れたのは、そのすべてを取り込む統合されたカスタマージャーニーモデルの構築です。
初期のヘルススコアモデルは15〜20ほどのシグナルで動いていました。Pendoの利用状況、CRM、サポート、マーケティングデータにまたがる数百の変数を取り込める予測モデルで再構築すると、約700の予測因子にまで拡張できました。
必要だったのは、より多くのデータではありません。特定の成果に向けてモデル化された、つながったデータでした。
“データは十分にありました。必要だったのは、より早い段階での確信だけです。”
Emburse デジタルCXインテリジェンス担当ディレクター、Vikas Sharma氏
Emburseの
アドバイス
全システムを横断して、顧客の健全性に関する手持ちのシグナルをすべて書き出しましょう。そして問うのです。このうち実際につながっているのはどれか?サイロに閉じているのはどれか?統合されたビューには意図的なインテグレーションが不可欠です。解約に最も近い、シグナルの強いデータから始めてください。
データモデルの構築やPredictへのコミットに先立ち、Emburseは「良い」とは何かを定義しました。すべての予測因子を4つの基準で評価したのです。
精度と網羅性。意味のあるモデルを構築するために、実際に使える予測因子はどれだけあるか?
シグナルは透明で、一貫していて、システム間で齟齬がないか?既存のヘルススコアと整合しているか?
予測は、CSチームが現在実際に回しているプレイのやり方に合っているか?
CSMがアウトプットを見て、何をすべきか即座に分かるか?それとも、まず解釈が必要か?
Emburseの
アドバイス
現在のシグナルを同じフィルターにかけてみましょう。ヘルススコアに30のデータポイントを投入しているかもしれませんが、そのすべてが行動可能性のテストに合格していますか?CSMに次の一手を示さないものは削ってください。
ここで多くのチームがつまずきます。優れたモデルを作っても、別のツールでそれを表示してしまうのです。しかしCSMはそこを見に行かず、せっかくのインサイトは埋もれて死んでいきます。
これを解決するため、EmburseはPredictを使ってすべてのリスクスコアをSalesforceへ直接連携し、アカウント情報、ヘルススコア、更新データと並べて表示しました。CSMは顧客の健全性(とその理由)を一つの統合ビューで把握でき、コンテキストの切り替えは不要になりました。
“ヘルスを確認するために別のシステムにログインしなければならないなら、それはスケールしません。ワークフローの中に組み込む必要がありました。”
Emburse カスタマーサクセス担当VP、Kelly Causey氏
信頼できる予測が手に入ると、EmburseはPendoを使って、どのアカウントに人の介入が必要で、どのアカウントには不要かを判定するルーティングモデルを構築しました。
高リスク → CSMによる人的対応。必要に応じて経営層も関与
中リスク → 支援付きのデジタル対応(ガイド付きアプリ内体験、ターゲットを絞ったアウトリーチ)
低リスクまたは拡張シグナル → 自動化されたプレイ、または先回りした成長提案の対話
Emburseの
アドバイス
モデルが完成する前に、ルーティングのロジックを定義しておきましょう。高リスクのアカウントはどんな姿か?各層に適した対応は何か?予測が手に入ったとき、即座に動ける状態にしておくべきです。
予測モデルの良し悪しは、受け取るフィードバックで決まります。EmburseはPredictに検証ステップを組み込みました。CSMがフラグの立ったリスクを見たら、それが本物かどうかを確認するのです。このフィードバックがモデルを継続的に再学習させます。
さらに、施策前後の平均的な顧客健全性、アップセル率、更新の予測可能性といったビジネス指標に成果を紐づけ、実際のインパクトを長期にわたって測定しました。
“自動化の前に標準化を。アクションを定義し、ガードレールを定義し、それからフィードバックループを構築する。それが改善を続けるための鍵です。”
Emburse デジタルCXインテリジェンス担当ディレクター、Vikas Sharma氏
Emburseの
アドバイス
CSM向けにシンプルな検証ワークフローを用意しましょう。予測されたリスクへのサムズアップ/ダウンだけでも、モデルに学習材料を与えられます。
Emburseは単に指標を改善しただけではありません。CSチーム全体の働き方そのものを変えたのです。
サービス提供コスト(ARR比3〜4%から削減)
手作業のトリアージを予測ベースのルーティングに置き換えることで、Emburseはチームの規模を縮小することなく、サービス提供コストをほぼ半減させました。
モデル内の予測シグナル
わずか20ほどのシグナルから始まり、チームは700超の予測因子へと拡張。断片化したデータを統合された早期警告システムに変えました。
対応量増加のために新規採用したCSM
インテリジェントな優先順位づけにより、既存チームが同じ人員でより多くのアカウントをカバー。追加採用は不要でした。
更新に対する先行き可視性(日数)
30日前に解約シグナルへ慌てて対応するのではなく、Emburseのチームは今では90日前にリスクを察知します。実際に介入できるだけの時間です。
“インテリジェンスが行動を変えないなら、それはただのノイズです。”
Emburse カスタマーサクセス担当VP、Kelly Causey氏
思っているより早く、です。そして、そのきっかけはARRの数字ではありません。
土台となる取り組み——「健全」とは何かの定義、カスタマージャーニーのマッピング、各ステージでのインテリジェンスの収集——は、成熟度がどの段階にあっても取り組む価値があります。